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| ”出会い”にまつわるエピソードはきっと誰もがもっていることでしょう。 人との出会いに限らず 風景との出会い、土地との出会い、文化との出会い・・ さまざまな出会いがあると思いますが やっぱり”出会い”によって人の心は少しづつ変化していくんじゃないかな・・ なんて思ったりします。 人生を180度変えてしまったなんていう運命的な出会いのエピソードを お持ちの方も少なくないのでは? あなたが1番心に残っている出会いはどんな出会いですか? |
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| もうずい分過去のことになりますが、私と彼女は同じ職場で、当時”OL”というものをしていました。 年も近かったせいか、あとから入社した私は、彼女とすぐに仲良しになりました。 そう、お昼休みの時間も一緒、トイレに行くのも一緒、帰りもそれぞれの方角に別れる地点まで一緒です。 まるで女学生の延長のような感じでした。 そんな生活も1年ほど過ぎた頃から少し変化がでてきました。 彼女に彼氏ができたんです。同じ職場のAさん。結構、見た目いい男でした。 (私の趣味ではありませんでしたが 笑) お昼休みも仕事の帰りも、彼女とは別に過ごすことが多くなった私でしたが 彼女のおのろけ話を聞くのもまた楽しいものでした。 ”女同士の友情はありえない”なんてよく耳にしますが、そんなこと絶対ないですよ〜。 昔も今も変わらず、私は彼女が大好きですから。 そんなこんなで月日は経ち いつからか以前のおのろけ話をしていた頃の彼女とは別人のような表情になっていきました。 彼とのお別れを予感していたようで・・。 食欲もなく、口数も少なくなっていきました。 原因は・・彼がモテ過ぎたことにあるのでしょう。 ついに彼女はAさんとのお別れを決心し、昔のようにまた私と過ごすことが多くなりましたが なかなか笑顔は取り戻せませんでした。 落ち込んでいる彼女をみるのは、私にとってもつらいことでした。 |
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| 何とか彼女に元気になってもらいたくって、ある時私から温泉旅行の話をもちかけました。 ”温泉に入って、おいしいもの食べて、イヤなことパーッと忘れちゃおうよ”って。 彼女は”ありがとう”と言ったきり、しばらく考えていましたが、翌日、彼女がだした答えは なんと”ひとりで行く”というんです。 ”だめだよ〜、ひとりなんて。絶対あぶないから!” そうでなくても情緒不安定の彼女がひとりで旅に出て、もしも変な事でも考えたら・・なんて 縁起でもないですが、私は本気で心配しました。 でも彼女の決心は固く”大丈夫だよ”と言った彼女の顔からは ”変わりたい”と強く願っているような雰囲気も感じとられ ”途中で絶対に連絡を入れること”を条件に、2週間後の週末、私は彼女を見送りました。 確かに彼女は連絡をしてきましたが”今、着いたよ”の1度だけ。 そこからが心配だったのに〜。 私が眠れない夜を過ごしたことも知らずに、翌日の夕方、彼女はちょっとテレくさそうに ”ただいま”と言って帰ってきました。 その表情は穏やかで、昔の彼女を取り戻しかけているのがひと目でわかり ホッと胸をなでおろしたのをよく覚えています。 |
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| あとから、旅先である出会いがあったことを知りました。 彼女は海辺の旅館に泊まったのですが、そこの息子さんで漁師でもあるB君とお友達になったとのことでした。 でも私、その時になんとなくピンときちゃったんですよね〜。 彼女本人もきっと気づいていないだろうあることが・・。 彼女の口からは、時々B君の話が出たりしていました。 半年ほど経ったある連休に、私と彼女は温泉旅行に行く計画をたてました。 ”ねぇ、ねぇ、B君の旅館にもう一度行ってみない?”私が言うと ”え?”っと驚きながらも、彼女はすんなりOKサイン。 彼女とB君は再会を果たしたのでした。 ここからは、みなさんもだいたい想像できますよね? きっと、B君の中にも半年間、彼女が存在していたのでしょう。 彼女は今、漁師の妻になり、お母さんになり、そして旅館の女将さんになって生き生きと生活しています。 パソコンとにらめっこしていたOL時代からは想像もつかなかったくらいの、とびっきり健康的な笑顔になってね。 彼女も気づいていなかったであろうあること・・ そう、彼女とB君につながれた赤い糸がみえちゃったんですよ・・! |
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| 私は海沿いの温泉旅館に泊まると、いつも彼女のことを思い出します。 あの時なぜ彼女は、たった一日で笑顔を取り戻すことができたのでしょう。 彼女と2人で行った2度目の旅行で、その答えがわかりました。 |
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| B君の旅館は決して大きな温泉旅館ではありませんでしたが 潮の香りがするどこかなつかしい雰囲気をもった旅館でした。 お部屋からは、どこまでも続く広大な海がみおろせ 露天風呂に浸かっていたとき、その風景をみたんです。 あたりが薄暗くなりかけた頃 オレンジ色の夕陽が空を朱色に染めながら ゆっくりと地平線のむこうに沈んでいくのを・・。 言葉がありませんでした。 なんて人は小さいのだろう。 その時、わかったんです。 人間は”生きている”のではなく 偉大な自然に”生かされている”のだと。 どんなにつらくても、どんなに逃げたくても 明日という日は必ず来てしまうのです。 生きていかなければならないのです。 彼女は半年前に、この夕陽をみたのでしょう。 あたりが暗くなってもしばらくの間 私達は露天風呂に浸かっていました。 |
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| 私はあの時、あの夕陽に出会えたことを本当にしあわせに思っています。 今のこの私があるのも、さまざまな出会いがあったからこそ・・感謝しなければいけませんね。 ちょっぴり感傷的な話になってしまいましたが みなさんも”自分を見つめる時間”をつくってみてはいかがですか? 待っているだけでは出会えないのです。 一歩前にふみ出した時、あなたの中できっと何かが変わるはずですよ。 |
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